「樹齢400年超、天然木の檜のカウンター」
「あれは、すごいですねぇ〜!古いんですよ・・もう20年近くになりますかね。」「東京で全国から銘木が集まる原木展示会が開催された時に出会いました。」「天然の木曾檜が、そのまま並んでいましたね。丸太が10本以上…。」「これぞ銘木という風情で並んでいた中の極めつけの1本でした。」「出会った瞬間に、こいつは私が手に入れる…と、直感しましたよ。」
と、つい先日のお話の様な勢いのある第一声でした。
「今だから話せますが、競り人も顔見知りだし、無理に競りで価格を上げずに、他の2〜3本も一緒にもらう事で、阿吽の呼吸で競り落としました。おかげ様で最高の丸太が手に入りました。」「出会った以上は、この檜材が最高の時に、責任を持って輝くところへ出してやる…と、いつも思っていました。」「喜んでもらえる人と出会えることが私の喜びなんですよ。ほんとうに仕事冥利に尽きると言えますね。」
と愛娘が嫁ぐ時のような笑顔で話されていらっしゃいました。
「片割れはね、都心の一流ホテルに行きました。まさに期待を裏切らない木です。」「天然木の400年近い年輪だけど、粗くないんですよ。同じ年代を育っても、枝打ちもなければ保護も無い。要は過保護になっていない自然の木なんですね。ほんとうに強い自然の檜です。」
カウンターの右端にある節についても
「自然のものだから、アクセントかな。節は欠点でもあるけど、個性でもある。」「切り落とさないで、限りなくそのまま使う…。ひでやさんが天然木を受け入れてくださったのが、とても嬉しい。」「切り刻まれている銘木もたくさんある中で、木と対話してくれるような使い方がとてもありがたいです。」
最後まで、木を愛する鴨川会長の言葉でした。
露月町ひでやの檜カウンターのエピソードをお届けしました。
これからも自然のほのかな香りをお楽しみくださいませ。