2014.09.30
ひでやの花屏風盛りはこんな感じ。
季節を追いかけているのか…季節に追いかけられているのか…
献立を考える事が親方の一番の仕事です。
盛り付けはシンプルに「時期に合った器にすっきり」が基本なのですが、
今回は華やかに花屏風です。青竹から小刀やら錐やらを使って竹屏風を作ります。
もちろん親方の手作りです。
そこへ手に入った秋草の中からあまり大輪でない楚楚とした花を入れていきます。この日はワレモコウ、野あざみ、すすき、ききょう、りんどう、ほととぎす、みずひき草、秋明菊でした。写真はお二人様用です。
人数により竹花入れも増えて、盛り付けるまないた皿も大きくなります。
余談ですが、女郎花(オミナエシ)は色、姿とも秋ざれてていい物ですが香りが独特ですので遠慮してもらいました。
竹屏風の向こう、隠れ里みたいに葛屋が見えますでしょうか?くずやとは藁あるいは茅野などで屋根をふいた家の事ですが、この内にはくるみの飴煮が忍ばせてあります。
いつも秋は急に深まるように思われます。9月も末になれば、花も又 移って行くのでしょう。